歩くのが遅くても登山が好き|60代女性ソロ登山で私が大切にしていること

60代女性ソロ登山

登山をしていると、すれ違う人たちの歩く速さに驚くことがあります。

軽やかに登っていく人。
息も乱さず、すいすい歩いていく人。
大きなザックを背負っていても、足取りがしっかりしている人。

そういう人たちを見ると、私は自分の体力や技術に自信がなくなることがあります。

私は決して、登山が上手な方ではありません。
歩くペースも遅いです。
登っている途中でフラフラすることもあります。
息が上がって、何度も立ち止まることもあります。

それでも、私は登山が好きです。

頂上の景色だけが目的というわけでもありません。
速く歩きたいわけでもありません。
誰かと競争したいわけでもありません。

ただ、山の中を自分の足で歩いている時間が好きなのだと思います。

この記事では、60代女性の私がソロ登山を続ける中で感じていること、歩くのが遅くても山を好きでいていいと思えるようになったことをまとめます。

ソロ登山を始めたきっかけについては、60代からソロ登山を始めた理由に書きました。この記事では、その後の登山を続ける中で、今、私が大切にしている考え方をまとめます。

この記事で伝えたいこと

この記事で伝えたいのは、登山の技術や装備の詳しい話ではありません。

体力に自信がなくても、歩くのが遅くても、山を好きでいていい。
頂上にこだわらなくても、登山を楽しんでいい。
人と比べず、自分のペースで歩けばいい。

そんなことを、同じように不安を感じている方へ伝えたいと思っています。

60代からの登山は、無理をして頑張るものではなく、自分の体と気持ちに合わせて楽しむものだと感じています。

私は登山が得意なタイプではありません

登山ブログというと、体力があって、経験豊富で、山の知識もたくさんある人が書いているイメージがあるかもしれません。

でも、私はそういうタイプではありません。

同年代で登山をしている人たちと比べても、体力も技術も劣っていると思います。
登りではすぐ息が上がります。
下りでは足元が不安になることもあります。
長い階段や急登を見ると、気持ちが負けそうになることもあります。

それでも、偶然のように目標の山にたどり着けることがあります。

「私でも来られたんだ」

そう思える瞬間があります。

その達成感は、速く登れたから感じるものではありません。
上手に歩けたから感じるものでもありません。
不安がありながらも、一歩ずつ歩いて、なんとかそこまで行けた。
そのことが、私にとっては大きいのです。

歩くのが遅いことは悪いことではない

ソロ登山をしていると、自分のペースの遅さが気になることがあります。

後ろから人が来ると、道を譲ることもあります。
休憩している間に、何人もの人に抜かれることもあります。
「みんな速いな」と思うこともあります。

でも、最近は少しずつ、歩くのが遅いことを悪いことだと思わないようにしています。

登山は競争ではありません。
誰かより速く登る必要はありません。
大切なのは、自分の体力に合ったペースで歩くことです。

無理に速く歩こうとすると、疲れすぎてしまいます。
足元への注意も散りやすくなります。
気持ちにも余裕がなくなります。

私の場合は、遅くても、立ち止まりながらでも、呼吸を整えながら歩く方が安全です。60代のソロ登山では、速さよりも無事に帰ることの方が大切だと思っています。

頂上だけが登山の目的ではない

登山というと、山頂に着くことが目的のように思われることがあります。

もちろん、山頂に着いた時の達成感はあります。
そこまで歩いた自分を少しだけ褒めたくなることもあります。

でも、私は頂上の景色だけが好きで登山をしているわけではありません。

途中の道。
風の音。
木の匂い。
足元の石や土の感触。
ふと見える空。
誰もいない静かな時間。

そういうものが好きなのだと思います。

山頂に着かなくても、「今日はここまでで十分」と思える日があります。無理をして山頂を目指すより、気持ちよく歩いて、無事に帰ることの方が大切な日もあります。

ソロ登山では、自分で決めていいのです。

今日は進む。
今日は休む。
今日は引き返す。

その判断ができることも、ソロ登山の良さだと思います。

フラフラしながらでも、山に行きたくなる理由

登山中、しんどいと思うことは何度もあります。

「まだ登るの?」
「こんなに疲れるなら来なければよかったかな」
「帰りもあるのに大丈夫かな」

そんなふうに思うこともあります。

それでも、また山に行きたくなります。不思議ですが、山から帰ってしばらくすると、また歩きたくなるのです。

たぶん、山では余計なことを考えすぎずに済むからかもしれません。

一歩ずつ足を出す。
息を整える。
水を飲む。
足元を見る。
次の休憩場所まで歩く。

それだけに集中している時間が、私には心地よいのだと思います。

日常の中では、いろいろなことを考えます。でも山では、目の前の道を歩くことに意識が向きます。その単純な時間が、私にとっては大切なのかもしれません。

不安があるから準備する

私は、ソロ登山に不安がないわけではありません。

トイレのこと。
熊のこと。
道迷いのこと。
体力のこと。
一人で歩く怖さ。

考え始めると、不安はいろいろあります。

でも、不安があるからこそ準備できます。

「トイレが心配だから、事前に場所を調べておこう」
「熊が怖いから、対策をしておこう」
「道迷いが不安だから、地図アプリを準備しておこう」
「体力に自信がないから、短めのコースにしよう」

そう考えることが、安全につながると思っています。不安をなくすことは難しいです。でも、不安を小さくする準備はできます。

ソロ登山の不安については、

👉60代女性ソロ登山の不安まとめ|トイレ・熊・体力・道迷いの対策にもまとめています。

無理をしないことも登山の一部

若いころと同じように歩けないと感じることがあります。以前なら平気だった距離が長く感じたり、下山後に疲れが残ったりします。

でも、それは悪いことではなく、今の自分を知るきっかけでもあります。

60代の登山では、無理をしないことがとても大切です。

天気が悪そうなら行かない。
体調がよくなければやめる。
登っている途中で不安になったら引き返す。
人が少なすぎる道は避ける。
時間に余裕のあるコースを選ぶ。

こうした判断は、弱さではないと思います。無理をしないことも、登山の大切な技術です。山頂まで行けなかった日も、失敗ではありません。安全に帰ってこられたなら、それで十分です。

人と比べない登山でいい

登山をしていると、どうしても人と比べてしまうことがあります。

あの人は速い。
あの人は荷物が軽そう。
あの人は慣れている。
あの人は一人でも堂々としている。

そう思うことがあります。

でも、人と比べ始めると、自分の登山が苦しくなります。体力も経験も、生活環境も、人それぞれです。同じ山を歩いていても、感じ方は違います。

私は私のペースでいい。
疲れたら休んでいい。
怖ければ戻っていい。
今日はここまででいい。

そう思えるようになると、登山が少し楽になります。ソロ登山は、自分のための時間です。誰かに見せるためでも、評価されるためでもありません。自分が「歩いてよかった」と思えたら、それでいいのだと思います。

60代女性ソロ登山で私が大切にしていること

私がソロ登山で大切にしているのは、すごい山に登ることではありません。大切にしているのは、次のようなことです。

  • 無理をしない
  • 不安な日は行かない
  • 早めに出発する
  • 早めに引き返す
  • 人と比べない
  • 休憩を我慢しない
  • 自分の体調を優先する
  • 山頂にこだわりすぎない
  • 帰ってこられたことを大事にする

どれも特別なことではありません。でも、体力や技術に自信がない私にとっては、とても大切なことです。

登山は、頑張りすぎると危険につながることもあります。だからこそ、「もう少し行けるかも」と思っても、無理をしない判断を大切にしたいです。

持ち物についても、体力に自信がない私なりに「軽さ」と「安心」のバランスを考えて選んでいます。

詳しくは60代女性のソロ登山 持ち物リスト完全版|本当に必要なものだけ厳選にまとめているので、よければあわせてご覧ください。熊対策については、60代女性ソロ登山の熊対策まとめ|熊鈴・熊スプレー・遭遇しないための行動を整理でまとめています。

すごい登山者でなくても、山に行っていい

登山を続けていると、立派な登山者でなければいけないような気持ちになることがあります。

もっと体力をつけなければ。
もっと速く歩けなければ。
もっと知識がなければ。
もっと堂々としていなければ。

そう思うこともあります。

でも、本当は、すごい登山者でなくても山に行っていいのだと思います。

もちろん、安全のための準備は必要です。無理をしない判断も必要です。最低限の知識も大切です。でも、完璧でなければ登山をしてはいけない、ということはありません。

遅くてもいい。
怖がりでもいい。
途中で何度も休んでもいい。
山頂まで行けない日があってもいい。

山を好きな気持ちがあるなら、自分に合った形で楽しめばいい。私はそう思っています。

まとめ|遅くても、不安でも、山を好きでいていい

私は、登山が上手なわけではありません。体力にも技術にも自信があるわけではありません。歩くのも遅いです。途中で不安になることもあります。

それでも、登山が好きです。頂上の景色だけが目的ではなく、山を歩いている時間そのものが好きなのだと思います。

60代からのソロ登山は、無理をするものではありません。人と比べるものでもありません。

自分の体力に合わせて、行ける山を選ぶ。
怖い時は引き返す。
疲れたら休む。
山頂にこだわりすぎない。
無事に帰ることを一番大切にする。

そんな登山でいいのだと思います。

歩くのが遅くても、体力に自信がなくても、不安があっても、山を好きでいていい。これからも私は、自分のペースで、無理をせず、山を歩いていきたいと思います。

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