―50代・60代 女性ソロ登山者向け―
冬山ソロ登山では、装備がそろっていても下山時に判断が遅れることがあります。50代・60代女性が、登山前30分で確認しておきたい装備と判断のポイントを、実体験をもとにチェックリスト形式でまとめました。
「この時間に下山を始める」と決めているか?
私は何度も、「もう少し行けそう」と思って引き返す判断が遅れました。
冬山では、登りより下山のほうが時間がかかります。
出発前に (何時になったら下山するか)を決めていない登山は、たいてい判断が後手に回ります。
日没時刻を、自分の行動に当てはめて確認しているか?
天気予報を見るのと同じ感覚で、日没時刻も確認していました。
でも実際に役に立ったのは、
「この時間にここにいたら暗くなる」
と 自分の行動に当てはめて考えたとき でした。
ヘッドライトは、暗くなる前にすぐ使える状態か?
ヘッドライトはザックに入っていました。
でも、寒さで手がかじかんだ状態で、すぐ取り出せるかどうかは別問題でした。
暗くなってから探す装備は、ほぼ役に立ちません。
防寒装備は「止まったときの寒さ」を想定できているか?
歩いている間は暑いくらいでも、止まった瞬間に体は一気に冷えます。
私が寒さに怖さを感じたのは、休憩時間や稜線に出た時です。
冬でも汗はかきます。歩いている時はわかりませんでした。これが汗冷えです。
(止まった自分)が耐えられるか を基準に考えています。
手袋やネックウォーマーに、予備は用意しているか?
一度、汗で濡れた手袋のまま下山することになり、判断力が一気に落ちました。
寒さは、体力だけでなく 気持ちまで奪っていく というのを、その時初めて実感しました。
行動食は「足りる」ではなく「余る」計算になっているか?
「これくらいあれば大丈夫」と思っていた量は、だいたいギリギリです。
疲れているときほど、少しの糖分や塩分が気持ちを落ち着かせてくれました。
チョコレートやおにぎり(水分を含む物)は凍り食べれなくなった経験があります。
行動食は、無駄ではありません。私はパンやナッツ類、ビスケットを持参していました。
水分は、凍らずに飲める状態を保てているか?
冬山では、水はあっても飲めないことがあります。
凍ったボトルを前にして、
「判断を早くしなきゃ」と焦った経験があります。
水分は、量より 飲める状態かどうか が重要でした。
現在地を、地図を見ずに説明できるか?
自分がどこにいるか分からないと、不安は一気に大きくなります。
逆に、位置が分かるだけで、落ち着いて判断できたことも何度もありました。
現在地が曖昧なまま進む登山は、精神的に消耗します。
今日の疲労を、正直に判断できているか?
若い頃と同じつもりで歩いていると、判断が遅れます。
「まだ行ける」は、たいてい 疲れている証拠 でした。
体力よりも、認める勇気のほうが大事だと感じています
「ここまでで引き返す」ラインを事前に決めているか?
怖さを感じたときの判断や、引き返す基準については、こちらの記事で詳しく整理しています。
👉怖さを感じた時の判断|安全登山の考え方
その日の判断で一番役に立ったのは、
事前に決めていた 引き返しライン でした。
迷ったときに考えるのではなく、
迷う前に決めておくことで、怖さはかなり減ります。
冬山ソロ登山では、山に入ってからの判断よりも、出発前の30分でどこまで準備できたかが、その日の安全を決めていると感じています。
冬山ソロ登山で起きやすいリスクや、装備と準備の全体像は、親記事で整理しています。
👉 冬山ソロ登山の装備と準備|3つのリスクまとめ





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