―50代・60代 女性ソロ登山者向け―
冬山ソロ登山では、装備がそろっていても下山時に判断が遅れることがあります。50代・60代女性が、登山前30分で確認しておきたい装備と判断のポイントを、実体験をもとにチェックリスト形式でまとめました。
① 「この時間に下山を始める」と決めているか?
私は何度も、「もう少し行けそう」と思って引き返す判断が遅れました。
冬山では、登りより下山のほうが時間がかかります。
出発前に (何時になったら下山するか)を決めていない登山は、たいてい判断が後手に回ります。
②日没時刻を、自分の行動に当てはめて確認しているか?
天気予報を見るのと同じ感覚で、日没時刻も確認していました。
でも実際に役に立ったのは、
「この時間にここにいたら暗くなる」
と 自分の行動に当てはめて考えたとき でした。
③ ヘッドライトは、暗くなる前にすぐ使える状態か?
ヘッドライトはザックに入っていました。
でも、寒さで手がかじかんだ状態で、すぐ取り出せるかどうかは別問題でした。
暗くなってから探す装備は、ほぼ役に立ちません。
④ 防寒装備は「止まったときの寒さ」を想定できているか?
歩いている間は暑いくらいでも、止まった瞬間に体は一気に冷えます。
私が寒さに怖さを感じたのは、休憩時間や稜線に出た時です。
冬でも汗はかきます。歩いている時はわかりませんでした。これが汗冷えです。
(止まった自分)が耐えられるか を基準に考えています。
⑤ 手袋やネックウォーマーに、予備は用意しているか?
一度、汗で濡れた手袋のまま下山することになり、判断力が一気に落ちました。
寒さは、体力だけでなく 気持ちまで奪っていく というのを、その時初めて実感しました。
⑥ 行動食は「足りる」ではなく「余る」計算になっているか?
「これくらいあれば大丈夫」と思っていた量は、だいたいギリギリです。
疲れているときほど、少しの糖分や塩分が気持ちを落ち着かせてくれました。
チョコレートやおにぎり(水分を含む物)は凍り食べれなくなった経験があります。
行動食は、無駄ではありません。私はパンやナッツ類、ビスケットを持参していました。
⑦ 水分は、凍らずに飲める状態を保てているか?
冬山では、水はあっても飲めないことがあります。
凍ったボトルを前にして、
「判断を早くしなきゃ」と焦った経験があります。
水分は、量より 飲める状態かどうか が重要でした。
⑧ 現在地を、地図を見ずに説明できるか?
自分がどこにいるか分からないと、不安は一気に大きくなります。
逆に、位置が分かるだけで、落ち着いて判断できたことも何度もありました。
現在地が曖昧なまま進む登山は、精神的に消耗します。
⑨ 今日の疲労を、正直に判断できているか?
若い頃と同じつもりで歩いていると、判断が遅れます。
「まだ行ける」は、たいてい 疲れている証拠 でした。
体力よりも、認める勇気のほうが大事だと感じています
⑩ 「ここまでで引き返す」ラインを事前に決めているか?
怖さを感じたときの判断や、引き返す基準については、こちらの記事で詳しく整理しています。
👉怖さを感じた時の判断|安全登山の考え方
その日の判断で一番役に立ったのは、
事前に決めていた 引き返しライン でした。
迷ったときに考えるのではなく、
迷う前に決めておくことで、怖さはかなり減ります。
冬山ソロ登山では、山に入ってからの判断よりも、出発前の30分でどこまで準備できたかが、その日の安全を決めていると感じています。
冬山ソロ登山で起きやすいリスクや、装備と準備の全体像は、親記事で整理しています。
👉 冬山ソロ登山の装備と準備|3つのリスクまとめ




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