―メンタルを安全な行動につなぐための考え方―
この記事は、
60代でソロ登山をしている私が、
山で「怖い」と感じたときに
どう判断して行動しているかをまとめたものです。
はじめに|怖さは「ここから先」を考える合図だった
ソロ登山で感じる怖さは、
「もう無理」「危険だからやめる」という
終わりのサインだと思っていました。
でも、今は少し違います。
怖さを感じた瞬間、
私の中では
「ここから先、どう判断するか」
という思考が始まります。
怖さは、
立ち止まらせるための感情ではなく、
次の行動を考えるための合図でした。
登山中に「このまま進んで大丈夫だろうか」と怖さを感じた経験は、決して特別なものではありません。
実際に、装備は万全だったにもかかわらず不安を感じ、引き返す判断をした体験をまとめています。
👉【体験談】怖さを感じて足が止まった日の話
メンタルだけでは、山では足りなかった
落ち着くことは大切です。
深呼吸をして、周囲を見て、
心拍数を下げる。
でも、それだけでは
山では足りませんでした。
心が落ち着いたあと、
「で、どうする?」
という判断が必ず必要になります。
- 進むのか
- 引き返すのか
- 立ち止まるのか
メンタルは、
安全登山の「入口」にすぎません。
本当に大事なのは、
落ち着いたあとに
どんな判断をするかでした。
私が「判断」に切り替えるタイミング
怖さを感じたとき、
私は頭の中で
次のことを静かに確認しています。
- 今、この場で止まれるか
- 引き返す体力は残っているか
- 「一人で決めている」状況ではないか
ここで重要なのは、
正解を探さないことです。
「大丈夫かどうか」ではなく、
「戻れるかどうか」を基準に考えます。
この視点に切り替えられるようになってから、
判断が遅れることは減りました。
判断を支えてくれるのは「考え方」と「道具」
判断は、
気合や根性では続きません。
疲れている日もある。
集中力が落ちる日もある。
不安が強くなる日もある。
だから私は、
判断を助けてくれるものを
あらかじめ用意しています。
それは、
- 事前に決めた判断の考え方
- 迷わず使える道具
道具は、
怖さを消すためのものではありません。
判断をシンプルにするためのものです。
「これをすればいい」
「ここで止まればいい」
そう決まっているだけで、
迷いは大きく減ります。
怖さのあとに、必ず【分かれ道】がある
怖さを感じたあとには、
必ず分かれ道があります。
- そのまま進む
- 立ち止まる
- 引き返す
どれを選んでもいい。
でも、選ばずに流されるのが
いちばん危険でした。
私は、
怖さを感じたあとに
「判断する時間をつくる」
ことを大切にしています。
■ ホイッスル|迷ったときに「行動を切り替えるスイッチ」
私にとってホイッスルは、
非常用の道具ではありません。
「迷ったら鳴らす」
そう決めている、判断のスイッチです。
・獣臭を感じたとき
・見通しの悪い場所に入る前
・頭がぼんやりして集中できないと感じたとき
ホイッスルを鳴らすことで、
その場で必ず立ち止まり、行動を切り替えます。
それが、
今も山を続けられている理由です。
これから先の記事について
これから先の記事では、
私が実際に
- 怖さのあと、どう判断しているのか
- どんな失敗をしてきたのか
- 何を頼りに行動しているのか
を、ひとつずつ具体的に書いていきます。
正解を押しつけるためではありません。
「考える材料」を増やすためです。
関連記事|判断と行動の土台
👉怖さのあと、どう判断するか
【体験談】熊・雪より怖かった「判断ミス」
👉判断を間違えた実例
【実体験】熊対策で「やってはいけなかった」7つの失敗
まとめ|怖さは、判断を始める合図
怖さは、
あなたを止めるものではありません。
怖さは、
考え直すためのきっかけです。
メンタルを整え、
判断に切り替え、
必要なら引き返す。
その積み重ねが、
安全なソロ登山につながります。
次回は、
この「判断ミス」が、
実際の山でどんな形で起きていたのか。
私が“その場では正しいと思っていた行動”を、
失敗例として具体的に書きます。






コメント