〜60代女性ソロ登山者が、今なら絶対にしない判断〜
はじめに|その時は「正しい判断」だと思っていました
前の記事では、
熊や雪よりも怖かったのは
「自分の判断ミス」だったという話を書きました。
でも、正直に言うと——
その場では、
どれも「判断ミスをしている自覚」はありませんでした。
- 熊鈴も付けていた
- 天気も悪くなさそうだった
- 時間も、まだ余裕があると思っていた
だから私は、
「大丈夫だろう」と進んでいました。
この記事で書くのは、
(その時は正しいと思っていた行動)です。
今振り返ると、
それらはすべて
判断がズレ始めていたサインでした。
この「失敗7選」は、
反省のための記事ではありません。
同じ山に立ったとき、
同じような状況になったとき、
「あ、これ読んだやつだ」
と立ち止まれるようにするための記録です
失敗① 熊鈴を付けているから安心だと思っていた
熊鈴を付けていたので、「大丈夫だろう」と思っていました。
音を出している=安全、という気持ちが、どこかにあったのだと思います。
でも今振り返ると、
熊鈴は“知らせる道具”であって、“守るもの”ではありませんでした。
今思えば、熊鈴は「守ってくれる道具」ではなく、
「自分の存在を知らせるための補助」でした。
持っていることで安心してしまい、
音を出す場面・止まる場面を考えなくなっていたことが、
一番の失敗だったと思います。
道具は、持っているだけでは意味がありません。
「どう使う前提で持つか」を決めていなければ、
判断は助けてくれないと学びました。
👉 今は「熊鈴があるから」ではなく、「熊に近づかない行動」を優先しています。
失敗② 「今日は大丈夫そう」と根拠なく判断した
天気・気配・時間を深く考えず、「大丈夫そう」と進んでいました。
特に理由はなく、なんとなくの感覚だけでした。
「根拠のない安心感」は、判断を一番鈍らせます。
👉 今は「理由を言葉にできない判断」は、撤退と決めています。
失敗③ 獣臭を感じても、理由を探して進んだ
獣臭を感じましたが、「鹿かもしれない」と考えて進んでいました。
引き返すのが面倒で、無意識に否定したかったのだと思います。
“確認したくなる気持ち”こそが、一番危険でした。
今なら分かります。
あの時必要だったのは、
勇気や根性ではなく、
「ここで止まる」と決めるための拠り所でした。
判断を後押ししてくれるものがあれば、
進まずに済んだと思います。
■ 匂い対策|「引き返す判断に迷わない」ための準備
獣臭を感じたとき、
一番怖かったのは熊そのものではありませんでした。
「自分の匂い管理は、本当に大丈夫か?」
そう確認できなかったことです。
今は、
・行動食
・非常食
・化粧品や日用品
すべて匂い対策をした袋にまとめています。
これは熊対策でもありますが、
それ以上に、
「ここで引き返す判断をしていい」
と自分に言える状態を作るための準備です。
判断に迷わないために、
私は匂い管理を徹底しています。
人は、不安になると理由を探し始めます。
だからこそ、
判断を迷わせないための「仕組み」や「道具」が
必要だったのだと思います。
👉 今は匂いを感じた時点で、その場を離れるようにしています。
失敗④ 時間が遅れても「もう少しだけ」と進んだ
予定より遅れていましたが、「あと少し」と進んでしまいました。
ここまでは行きたい、という気持ちが強かったのです。
時間の遅れは、判断力の低下とセットで訪れ、
気がつく頃には日没が近づき、焦りだけが残りました。
👉 今は時間で迷った時点で、引き返すようにしています。
失敗⑤ 人がいない山域を軽く考えていた
人が少ない=静かで安全。
それが、私の理想の登山スタイルだと思っていました。
誰にも会わない安心感がありましたが、
20kgのザックを背負って転倒した時、
「人がいない=助けがない」という視点が抜けていたと気づきました。
👉 今は「人がいない場所ほど慎重に」を徹底しています。
失敗⑥ 予定を優先して引き返せなかった
休み・移動・計画を優先し、
「今日しかない」という気持ちに引っ張られていました。
予定優先の判断は、無理を重ね、
限界まで挑戦する行動になりがちです。
振り返ると、ほぼ例外なく危険でした。
👉 今は予定よりも、「戻れる判断」を優先しています。
失敗⑦ 不安を「気のせい」にしてしまった
違和感や不安を感じていましたが、深く考えませんでした。
怖さを感じていない=順調だと、過信していたのだと思います。
でも不安は、経験が教えてくれる“警告”でした。
👉 今は不安を感じた時点で立ち止まり、自分に問いかけるようにしています。
まとめ|失敗を知っている人ほど、危険を避けられる
・失敗は恥ではない
・知らずに繰り返す方が、ずっと危険
・自分の失敗を共有することで、同じ思いをする人を減らしたいと思っています。
次の記事では、
私が「判断を迷わせないために」
実際に頼っている道具について書く予定です。
👉最後に「正しい行動はこちら」
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