【はじめに】
本日、飯豊連峰で新潟県の単独登山者の男性の遺体が発見されたというニュースが入りました。
熊による被害の可能性が報じられています。
登山歴4年、60歳の女子ソロ登山者である私にとって、このニュースは胸が締めつけられる思いでした。
そして同時に、**「自分自身への強い警告」**として受け止めました。
今回は、今日のニュースを受けて
“今、私たち登山者があらためて見直すべき熊対策”
について書いていきます。
【私自身の率直な気持ち】
私は3年で47都道府県の百名山を制覇しましたが、熊に実際に遭遇したことはありません。
ただ、山の中で「気配」を感じたことはあります。
ソロ登山だからこそ、
「もしここで熊と出会ったらどうする?」
と常に心のどこかで考えています。
今回のニュースは、
経験があっても、年齢を重ねても、どれだけ慎重でも、熊リスクはゼロにはならない
という現実を突きつけられた気がします
【飯豊連峰という山の特徴】
飯豊は深い原生林と広い稜線を持つ、壮大で美しい山域です。
その一方で、
- 人の少ない区間が多い
- クマの生息密度が高い地域
- 秋〜冬の季節は餌不足になりやすい
という特徴があります。
つまり、**“遭遇しやすい条件”**が揃いやすい山でもあります。
ニュースと照らし合わせると、
“人の気配が薄い静かな山域だからこその危険”
も考えられます。
【女性ソロ登山者だからこそ必要な熊対策】
私はこれまで熊シリーズの記事として、女性向けの安全対策を発信してきました。
今回、あらためて私自身も徹底しようと思った点を共有します。
▼ ① 音を途切れさせない
- 熊鈴は歩行中ずっと鳴る位置に
- 休憩前にも「音を出してから座る」
- 歩きながらの独り言も意外と効果的
▼ ② 朝と夕方の時間帯は避ける
熊の活動ピークであり、視界も悪くなる時間。
ソロの場合は特に早朝出発しすぎない・遅すぎないのが安全。
▼ ③ 柔軟剤や香水の甘い匂いを避ける
匂いにつられて寄ってくる例もあるため、ソロ女性は特に注意。
▼ ④ 撮影で立ち止まる時間を減らす
特に樹林帯での単独撮影は、音が止まり遭遇リスクが上がるため注意。
▼ ⑤ 沢沿い・谷筋は“熊の通り道”
- 水場
- 木の実が落ちる斜面
- 沢音で熊鈴がかき消される場所
ここは警戒レベルを2段階上げるべき。
▼ ⑥ 熊スプレーは頼りにしすぎない
「持ってるから安心」ではなく、
“最終手段であり、距離が近すぎると使えない”
と理解して行動することが大切。
【もし遭遇したら:命を守るためにすべきこと】
- 絶対に走らない
- 目を離さず後退する
- バッグを前に構える(盾の役割)
- 子熊を見たら即その場を離れる(母熊が近い)
- 早口やかけ声ではなく、落ち着いた声で存在を知らせる
もし距離がある場合は、
“出会ったのは不幸中の幸いで、避けられた事故”
と考え、早急に撤退するのが正解です。
【今回のニュースから、私たちが学ぶべきこと】
- 「自分は大丈夫」という思い込みを捨てる
- 経験年数や年齢に関係なく、危険は突然訪れる
- 単独なら情報共有(登山届・家族連絡)は必須
- 熊は“珍しい存在”ではなく、身近なリスクになっている
「山は優しい」
「自然は受け入れてくれる」
そう信じたくなる気持ちはあります。
だけど自然は、
人間の都合で動いてくれません。
無事に帰るためには、
“正しく恐れる”
この姿勢が何より大切だと、今日あらためて感じました。
【最後に】
このニュースは、明日山へ行く私たちの行動を変えるきっかけになるはずです。
私は60歳の女子ソロ登山者として、
そして山を愛する一人として、
これからも「知ることで守れる命がある」
という思いで発信していきたいと思います。
みんなで無事に下山し、
また次の山を楽しめますように。
✨【次回予告】
なぜ熊被害は男性に圧倒的に多いのか?女性ソロ登山者が知るべき“行動の差”とは
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