冬山の静寂は、雪がすべての音を吸い込み、まるで“無音の世界”のようです。その神秘的な美しさ
に魅了される登山者も多いでしょう。
しかし近年、「冬眠しない熊」が全国で確認され、静寂の山にも予測不能なリスクが潜むようにな
ってきました。
私は60代のソロ登山者として、
冬の低山〜積雪期前後を歩いてきましたが、
「冬は熊がいないから安心」 は、もう通用しません。
この記事では、
“冬眠しない熊が増える理由” と
“冬の登山者が今すぐ知るべき実践的対策” をお伝えします。
あなたの冬山が、安全で静かな時間になりますように。
なぜ「冬眠しない熊」が増えているのか?
近年、動物学者や自治体の報告でも
冬でも熊の目撃・足跡・食痕が確認されています。
理由は大きく3つ👇
✔ ① エサ不足(ドングリ・クリ・山の実の不作)
→ 熊は冬眠前に大量の脂肪を蓄える必要があります
→ 蓄えられないと「冬眠しない・冬眠を短くする」現象が起きる
✔ ② 気温上昇(暖冬)
→ 氷点下が続かず冬眠スイッチが入りにくい
→ 活動時間が伸びる
✔ ③ 人里で食べ物を学習してしまった熊が増えている
→ 冬でも山を下りて民家・畑へ
→ ゴミ・果樹を探す行動が定着
つまり、
「冬眠しない熊」は偶然ではなく、環境変化による必然
なんです。
冬の熊は “行動パターンが違う” (ここが危険)
冬の熊は、夏〜秋とは行動が違います。
✔ ① 冬眠できない=常に空腹
→ 食べ物への執着が強く、遭遇時のリスク上昇
✔ ② 足跡がくっきり残る(読者に役立つポイント)
→ 新しい・古いが判断できる
→ 進む方向が分かりやすい
→ 痕跡の写真(あなたが撮れれば)とても価値あり
✔ ③ 行動範囲が夏より狭く変化しやすい
→ “同じ場所に何度も戻る” ため、遭遇リスクが高い
✔ ④ 視界が悪い日(雪・ガス)に動く
→ 人がいない時間帯こそ出やすい
→ 冬季は静かなので「音の発見が遅れる」
特に注意すべきは👇
👉 雪のある山は「音が吸収されて気づきにくい」
👉 足跡が鮮明なので対策の判断材料になる
冬の熊は“沈黙の熊”でもあります。
冬山で実際に確認される「熊の痕跡」

熊の足跡(ツキノワグマ)
特徴👇
- くっきり5本指
- 人間より横に広い
- 爪痕が前に伸びる
- 子熊は人間の子どもの足に似ている
✔ 足跡の“新しさ”の判断目安
- 降雪の上にある → 直近
- 風で縁がなめらか → 少し古い
- 氷っている → 古い
- 踏み固められ、深い → 同じ道を往復している
✔ ② 掘り返し跡
→ 食べ物を探す行動

→ 同じ場所が何日も荒らされていることがある。
③ 樹皮剥ぎ・爪痕
→ 冬でも餌を探す個体の特徴
足跡や掘り返し痕の写真があれば、
あなたの体験記事は“超一次情報”になり、
検索上位に入りやすくなります。
冬に熊と遭遇しやすい場所
冬は夏とは違う場所で熊を見ます👇
✔ ① 沢沿いの明るい場所
→ 水辺近くは獣道になりやすい
→ 雪解けが早い
✔ ② 南斜面
→ 日が当たり雪が溶け、活動しやすい
✔ ③ 里山〜中山帯
→ 低山ほど“冬眠しない熊”がいる
→ 飯豊連峰の事例も低標高付近が多い
✔ ④ 人が少ない日(悪天候)
→ その日に限って出やすい
60代ソロ登山女子の私が“冬だけ必ずやっている熊対策”
60代女性は熊に勝てません。
だからこそ「準備と回避」が命を守ります。
✔ ① 足跡を見たら必ず引き返す
→ 冬の足跡は“生々しい”ほど危険
→ 迷わず撤退する勇気が命を守る
✔ ② 熊鈴+話し声(またはラジオ)
→ 冬は音が吸収されるため“複数音”が大事
(アフィリエイトもここに自然に入れられる)
✔ ③ 見通しの悪い窪地・斜面は立ち止まる
→ 熊が先に気づくように、数秒の“ポーズ”を入れる
✔ ④ 行動時間は午前中に集中
→ 冬の夕方は熊・人間どちらも危険
✔ ⑤ 食べ物(匂い物)は絶対出しっぱなしにしない
→ 冬の熊は空腹のため、夏以上に反応しやすい
✔ ⑥ テント泊は“管理された場所のみ”
→ 無雪期でも危険
→ 冬のソロテントは特にリスク高い
冬に熊と遭遇したときの行動(絶対に走らない)冬の熊は空腹のため、突発的な行動をしやすい。
✔ 遭遇時の鉄則
- 走らない
- 背を向けない
- 大声を出さない
- 目をそらさず後退
- ゆっくり距離を取る
冬は地面が滑るため、
転倒=致命的になるケースも多いです
【まとめ】■ 冬山は静かで美しいが、“油断できない季節”
• 「冬は熊がいない」はもう過去の話
• 冬眠しない熊は全国で増加傾向
• 冬の熊は空腹で行動が不安定
• 足跡がくっきり見えるのが逆に命を守るヒント
• 60代ソロ登山女子こそ、“安全判断”が最大の武器
冬の山は素晴らしい反面、
一つ判断を誤ると危険がすぐ隣にあります。
本記事が、あなたの冬山登山をより安全で心穏やかなものにする一助となれば幸いです。



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